2009年7月29日
絵本と歴史的経緯
絵本は、その初期において識字率の低い大衆に内容を理解させるという性質も強かったと考えられる。こと宗教の布教において説話や抽象的概念を絵図で示すことは世界各地にその類型がみられ、神話や伝説なども絵図入りの書物の形で示されたものも数多い。
日本における絵本は、平安時代の絵巻物を起源とし、室町時代の奈良絵本、江戸時代の草双紙と歴史をたどることができる。また、絵手本のことを指して絵本と呼んだ例もある。特に江戸時代の赤本が、子供向けに作られた絵本といえる。また、教育的な要素の強いものとしては中村惕斎による『訓蒙図彙』が挙げられる。明治時代になって欧米の印刷技術や絵本が入り、現在のような絵本の形態になってきた。絵本は、絵だけのものもあるが、基本的には絵と言葉によるコラボレーションであり、ページをめくるという行為が重視される。
日本では、一般に幼児向けの教育的なものを意図して製作されたものと捉えられているが、戦前からの絵雑誌である「コドモノクニ」「キンダーブック」の幼稚園での普及による影響があるためであり、戦前でも「講談社の絵本」など児童以上向けの絵本は存在していた。
ヨーロッパにおいては、18世紀にイギリスで最初の児童書出版者ニューベリーによる出版物を経て、19世紀半ばに絵と言葉を融合した現代絵本の形態が完成した。ヨーロッパでは、幼児以上の年齢層をも対象とし、純粋な娯楽を目的としたものもあるが、場合によっては多少エロティックな内容を含んだ「俗悪な」ものも存在する。ヨーロッパでは日本ほど漫画が普及しておらず、いわば、日本の江戸時代における春画的なポジションも絵本が担っている。
最古の教育絵本は、宗教改革の時代にモラビアのボヘミア地方出身の教育者ヨハン・アモス・コメニウスが作ったとされる『世界図絵』で、今日の学習絵本の元祖といわれている。
絵本と現象
現代では、最初から大人をメインターゲットとした、芸術性の高い絵本も制作されている。幼児や児童向けでも、大人が読むとその荒唐無稽さから極めて超現実的な印象を受ける絵本というのも存在するが、その一方では物語に託された深い洞察や示唆に大人が関心を示すケースというのも見られ、世代を超えて愛される絵本の中には、こういった良質な「作品」も見出される。
絵本作家という職業もあり、こと良質な作品を発表し続けているそれらが、一流のストーリーテラーであったり、あるいは心の機微に対する深い哲学を持ち作品に反映させていたり、また子供の感覚で見慣れた事物にも新鮮に感じさせる視点が存在していることをあらわしているという作品も見られる。
この中では、子供から大人まで巻き込んでブームを巻き起こすケースも見られ、『100万回生きたねこ』のように深い感動を読者に与えた作品もあれば、『ウォーリーをさがせ!』のように遊びを提供するゲームブック的な性質で愛好者を増やした作品も見られる。
シリーズ化された作品では『ナインチェ・プラウス』(日本では「ミッフィー」ないし「うさこちゃん」という名前で知られるウサギ)や『アンパンマン』のように、様々なメディアに展開されているものもあり、単に絵本という枠から飛び出し世界中で愛されているキャラクターもみられる。逆に既存のキャラクターを絵本化するケースもあり、アニメなどでも子供向け作品の中に、絵本化され提供されている作品も見出される。
『ウィキペディア(Wikipedia)』引用
子供は絵本からたくさんの事を学ぶんですね。
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